秋の京都で、聴いて、語り合って、作り上げよう、
民医連リハにおける多職種協働の新しい展望を。
―第25回全日本民医連神経・リハビリテーション研究会in京都
実行委員会ごあいさつ
2015.4.26
実行委員長 小林 充
全国の民医連で、急性期・回復期・生活期・終末期のすべてのリハビリテーション場面にかかわって奮闘しておられる職員のみなさん。
私たち、第25回神経・リハビリテーションIN京都を準備する、京都民医連の実行委員一同は、今回のテーマを「京の都ではんなリハ~地域包括ケア時代へ立ち向かう新しい多職種協働の実践」と定めました。
「はんなり」とは京言葉で「明るく上品なさま」「華やかでありながら落ち着いたさま」を指し、「花なり」「華なり」に由来するとされています。私たち実行委員会は、どちらかといえば、「明るくにぎやか」「熱く活動的」というイメージですが、日常は患者・利用者に寄り添いはんなりとリハを進めたいという願望をテーマに込めました。
私たちの今回の研究会へのこだわりは、時代認識と参加・対話という二点に象徴されます。
「地域包括ケア」という言葉を聞かない日はないぐらいです。まずは、その言葉に象徴されるこれからやってくる時代とは何なのかは考えたいと思いました。メイン企画1は、ますます増加し避けて通れない死をどう受け止めるかを考えるため、地元京都大学のこころの未来研究センターで死生観や宗教哲学を専門とされるカール・ベッカー教授の講演です。メイン企画2は、その地域包括ケア時代に向けますます強化が必要とされる「多職種協働」の新しい水準とは何か、私たちに何ができるのかを考える企画です。史上初、全員参加のスモールグループディスカッションを行い、その場で宣言文をまとめようという大胆な企画を考えています。
せっかく全国で働く民医連の仲間が集まるのだから、お互いの発表を聴くだけでなく、対話できるよう、あらゆる運営を工夫していきたいと思っています。
前日企画では、嚥下内視鏡のエキスパートスタッフによる実技講習を、医師・歯科医師向けに準備しました。リハ医だけでなく、歯科医師や関心持つ他科の医師へもこの技術を普及する機会になればと思います。
新しい多職種協働は、在宅や地域でのチーム形成を強く意識する必要があると私たちは考えました。実行委員会発表では、観光地京都でのバリアフリーの意味や実際の私たちの職種間連携に焦点を当てた調査活動を進めています。
医師・看護・リハスタッフはもとより、多職種協働を語るにふさわしく、介護職・ケアマネジャー・栄養士・薬剤師・歯科スタッフなど従来にもまして、幅広い職種の方の参加を呼びかけます。
ほんなら、おまちしてますさかい、きとくれやす。